
特徴
五十肩は40歳代から50歳代に起こる肩関節の周囲の痛みを大雑把に五十肩と言います。
肩の痛みで明らかな疾患名が付かない場合に「五十肩」と便利に使われています。
最近はエコーやMRIなどの発達により、「腱板損傷」、「上腕二頭筋長頭腱炎」、「石灰沈着性腱炎」などはっきりとした疾患名が付けられることが多くなってきました。
このいわゆる五十肩のなかに、多くのMPS(筋・筋膜性症候群)が含まれていると考えられます。
放っておいても良くなるのか?
その答えは、程度や種類によります。
お医者さんから放っておいたら良くなると言われた方もいると思います。
しかし、ある文献では肩の拘縮を起こした場合、20年の調査で約30%に痛みや可動域制限が残ると記載されています。
一生残ってしまうケースもあるという事です。
エコーで観察することで、肩周囲がどの様になっているか見ていきます。
エコーが無いと、組織の状態は判断できません。
よって五十肩はしっかりした施術所や病院で診てもらい、早めの施術をした方が良いという事になります。

症状
肩の痛みで挙げにくくなり可動域制限がでます。五十肩は服の着脱が辛い、髪の毛をとかしにくいなどの症状が出ます。
炎症が強い場合、夜間痛や関連痛といって肘など、肩から離れた場所に痛みがでます。
エコーで肩を観察すると、ドプラー反応といって炎症で血管の血流が見られます。
エコーでは腱板や上腕二頭筋腱などの組織が傷ついているかどうか、石灰沈着(カルシウム沈着)の有無も観察します。
患側を下にして寝ると痛む場合もあります。
筋肉や靭帯などの組織が癒着し、肩に拘縮(フローズンショルダー)が起こると、1~2年ほど肩が上がらなくなる場合もあります。
施術方法
病院で湿布や痛み止め、マッサージなどを受けて良くならない方が当院に来院して頂いております。
五十肩は肩を主に筋膜リリースを行いますが、他に首、肘、手首、鎖骨、肋骨にもアプローチする場合があります。
軽い場合は初回から肩が上がるようになります。
どこの筋肉、関節が原因なのかを見つける事が大切です。
肩が固まってしまう拘縮肩(フローズンショルダー)になってまうと1~2年かかることも多くあります。
病院では拘縮までなってしまうと、サイレントマニピュレーションといって麻酔を使用し、肩周囲の癒着を剥離する方法を行う場合があります。
そうなる前に五十肩はお早目の施術をお勧めします。
当院の筋膜リリースは神経からアプローチするため、ソフトな整体法です。
セルフケア
①ストレッチ:壁を使い、手を前方や側方からつき徐々に手を上げていく。もしくは体を下げていく。
タオルを使い、背中を洗う動作で徐々に引っ張り上げる。
②温熱療法:入浴してゆっくりと肩を温める。
③姿勢:肩が丸まっていると、より肩が上がりにくくなるので姿勢を意識する。
④重い物を持たない
⑤カフエクササイズ:腱板をゴムチューブで機能訓練。痛みが出る場合は中止。
*あくまでもセルフケアなので肩の痛みが続く場合はお早めにご相談ください。