特徴
椎間板は脊椎の骨と骨の間にあってクッションのような役割を果たしており、この椎間板が、不自然な運動などで外力に耐えられず、被膜を破って脊柱管内に逸脱した状態を椎間板ヘルニアといいます。
代表的なものが腰椎椎間板ヘルニアで、ついで多くみられるのが頚椎椎間板ヘルニアです。
30代に多く、飛び出た椎間板の大きさや神経の圧迫部位によって首の痛みや腕への神経痛を起こします。
症状
- 首~肩~腕~指へのしびれ感、痛み。
- 咳やくしゃみ、首を後ろに反らすと肩甲骨や腕に痛みが走る。
- 肩や肘、手指が思うように動かせない(筋力低下など。)
症状が強い場合は座っているのも辛く、横になって寝ると症状がらくになったり、腕を上げると楽になったりします。
ヘルニアと言われていても、筋・筋膜性症候群(MPS)が同時に存在している場合が多いのです。その痛みがヘルニアによる割合か、筋・筋膜性症候群(MPS)の割合か、どちらが多いかどうかで経過も変わります。
施術方法
頸椎椎間板ヘルニアは主に首を反らす動作が痛みます。
椎間板による圧迫だけの痛みだけでなく、首や肩周囲の筋・筋膜も硬くなっています。
その硬くなった筋・筋膜をリリースします。
椎間板での神経根の圧迫による炎症は、そこに負担をかけない事が大切です。炎症が引いて行けば痛みは落ち着いてきます。
痛みが落ち着くのに2~3ヵ月かかります。
当院の整体は神経を介してリリースを行うソフトな方法です。
セルフケア
①姿勢:猫背、巻き肩は頸椎に負担が大きくなります。長時間のスマホやパソコンを見るのも良くありません。
②枕:普段は普通の状態で良いのですが、頸椎の神経を圧迫している場合は、少し高めの枕にすると腕の痛みや痺れが楽になる場合があります。
③温熱療法:しっかりお風呂で20分浸かってください。
④横になる:座位や立位で痛みが強いが、横になると痛みが和らぐ場合があります。
⑤体操:痛みが強くならない範囲で、腕を回し肩甲骨を動かします。
あくまでもセルフケアなので、痛みが続く場合はご相談ください。