橈骨遠位端骨折
特徴
転倒して手を着いた時に多く発症します。
前腕は2本の骨で構成されているのですが、その親指側の骨(橈骨)での骨折です。
大半が、手を衝いて転倒した際に起こります。
また骨粗鬆症との関連が強く、高齢の女性に多く発生します。
症状
骨折部が変形し、軟部組織の出血により患部が腫れて、痛みを伴います。
合併症として、長期間経ってから親指の腱が切れたり、手が痺れたりすることもあります。
脊椎圧迫骨折
特徴
高い所から転落した場合に多く発症します。
骨粗鬆症がある場合、転倒などがなくても、重いものを持ったり、中腰や前屈みの姿勢で仕事をしたりする程度で起こることも多い骨折です。徐々に骨折が進行して行く場合は気付かない場合もあります。「起床時に腰背部に激痛があるが、立ってしまえば痛みなく歩ける。」このように言われるのが、この骨折での特徴です。
症状
背部痛や腰痛が見られ、骨折部周囲に叩打痛(叩くと痛む)を認めることが多いです。痛みは起き上がり動作などで増悪し、安静時軽減します。
骨折部は骨の前側で起こることが多く、その為背中が丸くなったり、背が縮んできます。潰れた脊椎は元の高さには戻りませんが症状はコルセット、筋力訓練で楽になるケースが多いです。
鎖骨骨折
特徴
肩をついて転倒したり、肘や肩が伸びた状態で手をつくなどして起こります。
幅広い年齢層に発生しますが、典型的な部位での骨折では改善は比較的良好です。
症状
怪我した方に首を傾け筋肉を緩まして、腕も怪我していない手で保持する姿勢を取ります。
これは疼痛緩和肢位と呼ばれ、痛みから免れようとする姿勢です。
骨折部は腫れが強く肩を上げる事が出来なくなります。
骨折部の転位があるまま骨がくっつくと、変形が残りますが、機能は良好です。
腓骨下端剥離骨折
特徴
特徴
走ったり、ジャンプを多くするスポーツに多発します。
足首の外くるぶしの骨折です。足首が内返しを強制され、外側の靭帯が付着している部分で剥離骨折を起こすことが多い。
症状
腫れ、痛みが強く出ます。レントゲンで撮ると、剥がれた骨片(骨折部)が見えます。
剥離骨折を見逃して、捻挫の施術をしていると、骨片が離れたまま癒合せず、足関節の痛みが長引きます。