特徴
腰椎分離症は腰椎の疲労骨折です。年齢は11歳~16歳に多く、主にスポーツで繰り返す動作により腰椎の一部に負荷がかかり発症します。腰を反らす動作や左右に回旋させる動作を繰り返すことで疲労骨折を起こします。
早期発見し、硬性コルセットを約2ヵ月することで、癒合を目指すことができます。
レントゲンではっきりと、骨折線が出ている場合は遅いことが多く癒合を計れないケースがあります。早期の場合はレントゲンでなくMRIの輝度変化で判断します。
しかし、分離症で骨癒合をしていなくても痛みが出ない場合も多くありますので、悲観的になる必要はありません。
原因は使い過ぎによるものだけでなく、先天的な素因がある場合もあります。
痛みは筋・筋膜にアプローチし、リリースをしていくと良くなっていきます。
症状
症状は腰を反らせると痛みが増強します。
運動中や運動後の痛み。
長時間座るのと痛む。
記憶にエピソードとして、運動中に”ズキッ”や”ピキッ”と感じたことががあるという報告もあります。
腰椎分離症から不安定びなり腰椎すべり症へ移行するケースもあります。
施術方法
下肢から腰部にかけてリリースを行います。腰椎分離症、ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎すべり症であっても疾患によりアプローチする場所が違うのではなく、筋・筋膜が硬くなっている所や神経伝達の悪い場所や不全部位にリリースをかけていきます。
殿筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、腸腰筋などに筋膜リリースを行います。あと、下肢や骨盤にかけて軸がしっかりしていない方が多いのでそれも調整します。
特に腹部や腸腰筋に筋緊張を有することが多くあります。
セルフケア
①早期発見の場合:硬性コルセットを約2ヶ月し、安静を図ります。
②早期でない場合:痛みがない範囲で、臀部や腹部、大腿部のストレッチを行います。
③体幹訓練:ドローインを行います。
④温熱療法:お風呂でよく温めます。
*あくまでもセルフケアなので痛みが継続する場合は、お早めにご相談ください。